SSブログ

「THE SHiNiNG」 [(ネタバレ注意) プレイ日記]

映画好きを自認しておきながら今さら恥ずかしいシリーズ第二弾。「THE SHiNiNG」を見ました(← ちなみに第一弾は「The Bridge on The River Kwai(≒戦場にかける橋)」でした)
見たことない人でも「Here's Johnny(≒お客さまだよ)」のセリフと共に狂気に満ちた表情を見せるJack Nicholsonを見たことがある方はけっこう居られるのではないでしょうか。


本作はモダンホラーの第一人者Stephen Kingが執筆し1977年に出版されたホラー小説を「完璧主義者」と謳われたStanley Kubrickが映像化し1980年に公開された作品です。←ここに名優J.Nicholsonが代表作に挙げられるほどの怪演で臨んでるのですから、見る前から面白さは保証付きですね!←なのになぜ私は現在まで見ずにいたのでしょう?そして何故いまさら見る気になったのでしょう;

理由を申してしまうと恥ずかしいくらいミーハーなのですが、見覚えのあるコンテンツが次々と登場してきた「READY PLAYER ONE」のなかで、「いつかは」と思いながら機会を失っていたコンテンツの代表が「THE SHiNiNG」だったからです;
劇場で「READY PLAYER ONE」を見た段階で自身の過ちに気付いたものの、気付いた段階では後の祭り。←だったら「改めて『READY PLAYER ONE』を見る前に」と仕切り直しを図っていたタイミングが現在だったという訳です。
レディ・プレイヤー1 プレミアム・エディション (4K ULTRA HD&3D&2D&特典ブルーレイセット)(限定版/4枚組/ブックレット付) [Blu-ray]

レディ・プレイヤー1 プレミアム・エディション (4K ULTRA HD&3D&2D&特典ブルーレイセット)(限定版/4枚組/ブックレット付) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • メディア: Blu-ray

ところで「THE SHiNiNG」って、どういう意味だと思いますか?
直訳すると「輝き」「光明」といったところでしょうけれど、本作では洞察力に特化した超能力またはその能力者(←初期の「ガンダム」で描かれていたニュータイプに似てる?)を意味していますので、敢えて邦訳するなら「閃<ひらめ>き」かその類語・造語が妥当ではないかと思われます。
本作には2人のThe Shiningが登場するのですが、…正直なところ、「その設定要る?」と疑問を覚えざるを得ません。
その能力を以て交流するシーンは確かにありましたが、それが無かったところでこの映画には然して影響を及ぼしそうにないエピソードであり、そんなものをわざわざタイトルに掲げた意味が解らないのです。
この疑問は原作者S.Kingも抱いたようで(←と申しますのも原作ではこの超能力こそが重要な鍵を握っていたのだとか)、彼は機会がある度にS.Kubrickや本作を貶し、またこの汚名をそそぐべく自らの製作・脚本でドラマまで制作しているのだとか。でもその苦労も虚しく、世間で「THE SHiNiNG」と言われればやっぱりこの映画なんですよね。
インテリで優しかったはずの夫=父が豹変し妻子を襲うというシチュエーションは当時だったらセンセーショナルだったのかも知れません。
でも、少なくとも私が本作を見たこのタイミングに於いて主演のJ.Nicholsonはミスキャストに思えます。←もしかしたら逆に「THE SHiNiNG」の怪演が後の彼のイメージに深く影響を及ぼしてしまったのかも知れませんが、あの悪人にしか見えない顔のために、最初にホテルで経営者と談笑している段階から、私には悪巧みしてるようにしか見えなかったのですw
それに、冬になると外界から途絶され無人になるホテル・電話が不通になっても豪雪のために治せない・迷子になりそうな巨大迷路って←こんな判り易い伏線ありますか?
その上で過去に惨劇が起きたことまで早々に語られてますし、最後に大映しになる写真も含めて全ての展開が予定調和なのです。
これが西部劇時代劇あるいはヒーロー作品であれば観客は主人公の活躍を期待していますから、その期待に応える構成で良いでしょう。でもホラーは観客を驚かせてナンボであり、少なくとも私はただ怯える被害者を傍観するだけじゃ満足できません。

そうは申しましてもさすがはS.Kubrickと唸らされる側面もあり、まだCGによる映像描写が確立できていなかった時代に現実と虚構が綯交ぜになったリアルな映像を見せてくれたり、J.NicholsonやShelley Duvallの鬼気迫る怪演は勿論のこと息子役のDanny Lloydも本作デビューの5歳児(撮影当時)とは思えない芸達者ぶりを見せてくれていますし、何より冒頭で紹介した映像からもお判りの通りこれ以上ないほど見事に脚本・構図・演技・編集(←一部冗長に見えるシーンもストレスを募らせる一助となっている)・音楽が合致しているのです。
それ等を以て本作は後世に渡って評価される名作となり得たのでしょうし、皆が識ってるからこそ幾度もオマージュやパロディで描かれているのでしょう。
でもやっぱり私は思わざるを得ません。「どこが好いのコレ?」と。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

「SHAZAM!」#0非proPlayStation4を強化し.. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。