WONDER WOMAN」を見てきました。
年齢柄 私が真先にイメージするWonder Womanは子供の頃に再放送されていたTVシリーズ版Lynda Carterだったのですが、本作のGal Gadotもワイルド&クールながら時折見せる笑顔が可愛くて好かったですよぉ。星条旗柄から大幅に衣装デザインをアレンジされてましたが、でも「BATMAN V SUPERMAN: DAWN OF JUSTICE」で初めてその姿を見た時にすぐ「Wonder Womanだ!」って分かったほどイメージにピッタリでしたから(←むしろ今回 探り当てたLinda版の写真がかなり童顔で違和感を覚えてしまったのですが、これは私の加齢が原因かと思われます;)

ちなみに本作の衣装はもう少し赤&青に寄ってます。

そう、GalがWonder Womanを演じるのは初めてではありません。本作「WONDER WOMAN」は、昨秋公開された「SUICIDE SQUAD」あるいはその半年前に公開された「BATMAN V SUPERMAN」の続編となる、DC Extended Universe(DCEU)シリーズの最新作です。
なおシリーズ作品とは申しましても「MAN OF STEEL」「BATMAN V SUPERMAN」「SUICIDE SQUAD」が順を追って展開してきたたのに対し、「WONDER WOMAN」は100年ほど時代を遡った独立したエピソードになってます。
もちろん従前作と全く繋がりがない訳ではなく「BATMAN V SUPERMAN」に於いて1918年に撮られた写真から謎の美女DianaがWonder Womanであると判明するシーンがありまして、本作はちょうどその頃を舞台に、それまで平和に過ごしてきたDiana(=Wonder Woman)が第一次世界大戦中であることを識り、開発中であった大量殺戮兵器を阻止するために叩かに身を投じることになります。ので「Bruceって誰?」など些細な疑問に目を瞑れる方であれば本作だけでも充分楽しめますし、或いは本作を見て気に入ってからシリーズを見返すといった入り方でもO.K.です。←個人的には謎の美女Dianaの正体が判るまでの流れも面白かったので、思い切りネタバレのポスターやジャケットなどを一切見ずに「BATMAN V SUPERMAN」を見た後で「WONDER WOMAN」を見た方が好ましく、さらに申しますと「BATMAN V SUPERMAN」は「MAN OF STEEL」の事件を受けたエピソードであることから公開順に見た方が好い(←「SUICIDE SQUAD」は現在のところ微妙;)とは思うのですが、Diana目線でも「あり」という意味で;

「WONDER WOMAN」は本国で女性監督作品としては記録的な大ヒットを飛ばしているのだそうで、また強い女性を主人公に据えていることもあってフェミニストの賛同を得ているのだそうです(←ソースはコチラ)が、フェミニストたちがそうやって「女性の活躍」を謳うことで結果的に区別していることに気付けていないのだとしたら、とんだ間抜けですw
あるいは主演のGal Gadotは服役中にイスラエル軍の訓練施設でトレーナーを務めていたキャリアをお持ちなのだそうで、その経歴や愛国心溢れる過去の発言のために地域によっては「WONDER WOMAN」上映に対するボイコット運動も起きている(←ソースはコチラ)のだそうです。確かに相手国側からすれば身内や自身の生命にも関わることですから、イスラエル軍を擁護した彼女の発言を腹立たしく受け止める方が居られるのは理解できます。
でも所詮エンタテインメントなのですからそれを見る・見ないの判断やその感想は個人の自由じゃないのでしょうか?私は、仮に「WONDER WOMAN」の時代設定が1940年代前中期のアジアだったとしても「見たい」と思えば見に行きますし、むしろ手前勝手に偏った正義を振りかざし臭いものに蓋することで他人の自由まで奪ってしまう自称「常識人」の方が腹立たしいと思ってしまいます。
制作国にとっては普通の娯楽作品であったとしても、上映国にとっては反社会的だったり扇情的だったりするような内容の作品は、年齢制限を設けるなど公開手段を吟味する必用があるとは思いますけどね。

で肝心の「WONDER WOMAN」の内容ですが、結論から申してしまいますと、上述した評判が信じられないほど好くも悪くも普通の娯楽作でした。←少なくとも私にはフェミニズムが云々とか戦争の正義が云々といったメッセージ性は一切感じられません。あの衣装はマズいかも知れませんが、イスラム圏なら大抵の映画が同様のはずです。