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VEZEL#4.1 [オプション]

凝ったレースゲームをプレイしたことがある方ならば、マイガレージやレース前のパドックなどでマイカーの部品を交換したりセッティングしたことのある方も居られることでしょう。
私がパッとイメージするタイトルですと、「グランツーリスモ」シリーズにはかなり凝ったセッティング項目がありますね。
もちろん購入したてのノーマル車は殆ど弄れませんが、手取り早いところですと効率の良いマフラークリーナーに換えることで出力向上を図ってみたり、ミッションを換えることでクロス化を図ったりコースに合せてギア比を設定してみたり、操縦性の向上を図ってサスペンションを固くしたりなんてのは基本中の基本ですし、フレームの剛性を上げたりボディの軽量化や空力特性の見直しなんて項目もありますね。

もちろんこれらはゲームの世界の話ですから、それを趣味職業にされている方でもない限り、現実のマイカーをそこまで弄る方は稀でしょう。
実際、先般のヴェゼル購入に際して調べ漁ったオプション類も、ナビゲーション安全装置を除けば大半は文字通り「アクセサリー」と称しても過言ではないものばかりで、正直なところ私はあまり心が動きませんでした。
だってヴェゼルはノーマルでも充分格好良いですし、さらに申しますと前のアヴァンシアで判ってしまったのですが、「エアロパーツ」と云っても粘着テープで固定されている場合があるのです。
テープがヘタって浮いてきたエアロパーツなんて格好良いものではありませんし、そもそも粘着テープ如きで1,000kg超の巨体を御せる訳がないですからね。
もちろんドレスアップパーツとして割り切っている方であればオシャレであったり他車との差別化であったりといった目的があるのでしょうけれど、
改めて申しますが私はノーマルのままで充分格好良いと思っているので、敢えてドレスアップパーツを注文する気にはなれませんでした。


ただし、実用性に関わる部分は別です。
例えば私は、ヴェゼルの納車日にガレージを借りてピラーマジカルカーボンを貼らせてもらいました。
「マジカルカーボン」と云えば、多少は丈夫なのでしょうけれど本来はコテコテのドレスアップパーツのはずです。←しかし、試乗車の後席ドアノブ辺りの爪キズを見てしまった私にとって、このマジカルカーボンはスクラッチガードとしての意味合いが強く、「どぅせ付けるなら格好良いの」と思って選んだのがマジカルカーボンだった訳です。
本来の目的であれば後ドアノブを掴む際に指先が這う三角状の凹みに貼るだけで充分だったのですが、どぅせなら前ドアの開け閉めで触り得るBピラーも覆いたくなり、そこまでいくならA&Cピラーにも貼って統一感を持たせよぅと。←その結果がコチラ↓です。
DCIM0500.JPG
上述の通り私はオリジナルのままでヴェゼルは充分格好良いと思っていましたので、オリジナルの印象を保ち続けたいと思っており、マジカルカーボンの選択は正解だったと思っています。←こぅ云うのを「自画自賛」と云うんですかねw

或いは私は、ホンダカーズで扱われていることを識って無限パーツも注文しました。
「無限」と云えば古くからホンダ車をベースにしたレース活動が有名で「MUGEN-HONDA」名義でF1エンジンを開発していたこともあって、少なくともホンダ車にとっては「準純正」とも呼べるチューンナップパーツのトップブランドです(←因みに二輪はHRCが有名過ぎますねw)
って別に私はヴェゼルを走り屋仕様に改造する気はさらさらないのですが、ヴェゼルを試乗して気になった数少ない不満のうち、その外観に不似合いな駆動音&後姿から覗く普通過ぎるマフラーを、「もう少し格好良くしたい」「どぅせ換えるなら無限マフラー」と思ってしまったのですね。
ちょうどスズキのバイクに対するヨシムラ製集合管のよぅなイメージ…ってもっと解り難いですかw←昨今は存じませんが、私がバイクに入れあげていた当時スズキ車は「標準マフラーをヨシムラに換えることで完成する」とまで云われるほど知名度・信頼性・期待度の高いものだったのです。
余談になりますがこのブログのアドレスにある「pop」は別にゲームが楽しくて跳ねているのではなく、伝説のチューナーでありヨシムラの創業者でもある故吉村秀雄氏の愛称「POP<おやじ>」から頂戴したものだったりします^^
…話を戻します。
「もう少し格好良くしたい」「どぅせ換えるなら無限マフラー」という動機を表面だけで捉えられると「ドレスアップ」の範疇に入ってしまうのかも知れませんが、14年の隔たりがあるとは申せ2.3Lから1.5Lに排気量がダウンすることによって生じた力不足を気分だけでも補いたいとの思いがその根幹にあります。
マフラーをせいぜい音質を変える道具として捉えてらっしゃる方には「たかが」と思われてしまうかも知れませんが、私は、上述で紹介したポップ吉村の伝説を若い頃に知ってしまったために、マフラー=パワーアップとしか捉えられなくなっているのです。
Muffler@MUGEN for RU4

それともうひとつの無限パーツが、まだ発売されていないスポーツサスペンションです。
こちらは以前の試乗記でも報告した通り、ヴェゼル購入に際して最大の懸案事項であった「全高がガレージに納まるか」に対してディーラー側から提示された対応(-25mmの車高調整)策でして、その後 屋根なし区画を借りることが出来た私からすると既に不必要な「アクセサリー」と化しつつある状況に陥っていました。
確かにSUV然としたヴェゼルはフェンダーとタイヤの隙間が広く空いていますので、僅か25mmとは申せ隙間が埋まった方が格好良くなりそうな気はします。でもそれはせっかく見晴らしの良くなった着座点を下げてしまうことにもなる訳で、実用性重視の私の考え方からすると逆効果なのではないかと思うようになってきてしまいました。

そのためディーラー営業マンを通してキャンセルを打診したのですが、その際に或いはキャンセルを翻す条件として、ある確認を依頼しておきました。
それは、此度のヴェゼル用スポーツサスペンションにどのようなセッティングが施されているのか?ということです。


ヴェゼルのサスペンションには、オデッセイのアブソルートと同じ(?)SACHS社製のダンパーが採用されているのだそうです。
正直なところ私は云われれば聞いたこと・見たことがある程度にしかサスペンションメーカーを識らなかったのですが、どぅやらSACHS社は欧州の方でよく採用されているそうですね。
欧州車と云われて私が真先に思い浮かぶのはドイツ車で、ドイツ車と云えばあの有名な速度無制限路Autobahnに於ける安定性&安全性が必須条件とも云われており、逆に信頼性や性能の証としてドイツ車に採用されていることを謳う部品メーカーさえあります。←ブレーキで有名なbrembo社と同様SACHS社もそのひとつじゃないのでしょうか。
実際のところヴェゼルの脚がどこまで欧州車に迫れているのかは存じませんが、ただ申せることは、ヴェゼルの脚は個人的には非常に好みであると云うことです。
私が過去に運転したことのあるあのテのクルマはもっと脚がフワフワしていてあまり接地感がない印象だったのですが、ヴェゼルの脚はもっと←否、かなりしっかりしていて、例えるならばむかし乗っていた(初代!→)TZRのように路面とタイヤの接触状況が手に取るように伝わってきて、運転者として安心感があるのです。

でも、私がヴェゼルに感じている数少ない不満のもうひとつは、実はこの脚回りでした。
ヴェゼルの接地感が伝わってくる脚は1人でブイブイ乗り回す分には非常に好ましいのですが、でもヴェゼルはバイクではなくてクルマですからね。当然ながら同乗者を伴う機会が多いですし長距離を走る場合もあります。
そぅなると特に後席に乗せた同乗者から突上げのキツさを指摘されるようになってしまうのですね。
前後軸の間に座る運転席ではちょうど良いインフォメーションでも、後軸の上に座る後席には強過ぎるようで、さらに申しますと運転者以外に接地感は不必要な情報です。
つまりヴェゼルは、運転する分には非常に楽しいのですが同乗者には苦痛を与えかねないクルマというコトになりまして、せっかく四輪に乗っている意義が薄れてしまうのです。
そぅやって考えますと、AWDとは申せその大半をFFで駆動するヴェゼルに於いては、多少接地感を損なうことになっても後軸のサスペンションだけはもぅ少しソフトに仕上げた方が良かったのではないかと思えてしまうのです(←その前に同乗者が慣れてくれると好いのですが)

で、同じ(?)ダンパーを採用されてヴェゼルよりも少し早く発売されているオデッセイのアブソルートも固い乗り心地を指摘されていたことを識り、そのオデッセイ用の無限サスペンションにはどのような味付けが為されるのか注目しておりまして、最近の発売を受けてupされたインプレッション記事がコチラです。
重要なところだけ抜粋すると、
バネの強さと伸び側の減衰力についちゃほとんど同じながら、何と縮み側の減衰力を半分くらいに減らしている!スポーツサペンションなのに、標準より減衰力を弱めているワケ。
つまり此度のオデッセイ用無限サスペンションは、通常であれば標準よりも踏ん張りを強くするはずのところをソフトにしてきていると云うのです(!)。
まぁオデッセイは3列シートのMPVですからヴェゼルより遥かに乗り心地を求める需要が多いでしょうし、仮に標準が硬くて跳ねるようであれば、その跳ねをおさえた社外(?)品がリリースされるのも納得できない話ではありません。

さて上述で紹介したインプレッション記事には続けてフィット用の無限サスも紹介されています。
フィットと申せばヴェゼルの基になったクルマですからね。こちらへの対応も気懸りなので、こちらも抜粋しましょう。
>(RS用は)バネレートを変えず20mmローダウンし、ノーマルより20~30%増しの減衰力を与えるというもの。
ハイブリッド用のスペックシートを見ると、オデッセイと同じく縮み側の減衰力を落としている。
つまりフィットの方は、スポーツモデルのRS用は踏ん張りの強い脚に・タウンユース寄りのハイブリッド用はしなやかな脚になるように、モデルごとに味付けを換えてきているようなのです。


さて私はココで解らなくなってしまいました。
まず私から見たヴェゼルはAWDの準スポーツ車で、ハードな乗り心地はその現れだと思っていたのですが、世間から見たヴェゼルはどぅなのかが気になってしまったのです。
と申しますのもヴェゼルで売れているのは圧倒的にFF車だそうで、背の高いショートホイールFF車にスポーツ性を求めるなんて(少なくとも私の感覚では→)矛盾しています。←と云うことは、世間が求めているヴェゼル像は私が求めているヴェゼル像と違うと云うことになるのです。

そこで私は、価格.comの掲示板にあるスレッドを起てました。タイトルは「あなたは何を求めてヴェゼルを選びましたか?」です。
その内容は上述タイトルからリンクを辿っていただきたいのですが、私が一番訊きたかったのは最後の設問「⑥ まさかこんな筈じゃなかった残念な発見」です。
従前の無限ブランドは基本的にホンダ車をスポーティな味付けに振る印象があったのですが、上述したオデッセイ用やフィットハイブリッド用の傾向も併せると、無限なりにそのクルマのコンセプトを捉えた際にオリジナルに足りない部分を補う←と受止めた方が正解のような気がしてきました。
乗用車と云うことはその大半はタウンユースになる訳で、増して高速道でも法定速度100km/h以下の日本では、スポーティモデルでも中低速の乗り心地を無視することが出来ません(←日本では速いクルマではなく格好良いクルマに対する需要がかなり高いようですし…;)
従前の無限サスはそのためにマイルドに抑えられた箇所を研いでいたのであって、徒に接地感の向上を図っていたのではないのではないでしょうか。
…と云うことは、ヴェゼルに寄せられる意見を募ることで世間がヴェゼルに何を求めているのかを識り、さらに申しますと或いは無限セッティングの方向性を予測できるのではないかと考えた訳です。

で、レビューでは良くも悪くも脚の固さに言及されているご意見が圧倒的なこともあって、自身でソレを述べたご本人であれば少なからずそのことに触れてくるだろうと予測していたのですが、蓋を開けてみれば走行性や乗り心地に関する意見が皆無だったことに驚かされました。
つまり情報収集家の多い価格.comのカキコミスト内には、初期のレビュアーが斯様な表現をしてしまったため断片的に「17インチホイールはダメだけど16インチはイイ」という認識を擦り込まれてしまった方が多い様子で、予定調和的にヴェゼルの突上げは「味」であり想定の範囲内と受入れられている様子が伺えます(コレはホンダの売り方にも問題があるのですが、かなり欲張りなコンセプトを全面に推しているために、万能車とまでは申さないまでも燃費至上車と同等の燃費とスポーツカー並の動力性能を期待されていると思しき意見が稀に書込まれています。また専用装備を纏ったハイブリッドZこそが最上位モデルと捉えられ、本来はハイブリッドX・Lパッケージとツートップなのにその理由は思考停止されている雰囲気もありますし、なかには「ハイブリッドZのAWDが出れば最強」なんて矛盾した意見まで出る始末でして…)
…で、本当に16インチの方が間違いなく良いのなら無限のラインナップもそぅなるはずなのですが、残念ながら(?)インチダウンどころかさらにインチアップしたホイールがラインナップされています。16インチ以下は1種類も在りません。
つまり残念ですが、少なくとも今日現在の価格.comクチコミストと無限の開発者とは嗜好が異なっており、無限サスの方向性を探る上では参考にできないことが判りました。


さてココでやっとディーラー営業マンにサスのキャンセルを打診したところに話が戻ります。

私の周囲にはまだ自分以外のヴェゼルオーナーが見当たらず価格.comも参考にならないと判った以上、本丸である無限にセッティングの方向性を訊くしかないと判断しました。
しかし未発売品の情報を易々と教えてくれる訳もありませんから、「(常客からの)キャンセル」というディーラーにとって嫌な餌をチラつかせながら聞き出させようとした訳です。

結論を申しますと、詳細は明かされなかったもののヴェゼル用の無限サスは「しなやかさを狙いつつ踏ん張るように」味付けされるそうで、上述のどちらかと申せばオデッセイ用やフィットハイブリッド用と同じ方向性で、居住性の向上を図られている様子です。
要は圧縮側の減衰力を下げることで路面の突き上げをより吸収して乗り心地を改善し、それでいて伸び側を現行と同等以上にすることでコーナリングの安定性を維持するサスペンションと云うことですね。
減衰力の低いサスペンションは下手すると大きめのギャップを越えた際に車軸が上限に突き当たってしまう可能性も拭い切れませんが、あの無限がそんなマヌケなセッティングを施す訳がありませんねw←タイヤとフェンダーの隙間を思えば「もっとイケる?」と思わないでもないのに敢えて25mmだけしか狭めないというのが、その証でしょう。
ついでに申しますとその僅か25mmだけでも重心を下げることでさらにコーナリングの安定性が増すはずですし、オンロードSUVとして捉えれば好ましい方向に味付けられるのではないでしょうか。
もともと私がAWDに求めたのは踏破性ではなく走破性の方なので、もともと高いヴェゼルの車高が落ちたところで然ほど痛くもありません。
見晴らしの良さを演出している座点が落ちる点についてはシート調整で充分補えます(←現状 私は下から2番目にしているのであと3段階ほど上げられます)し、むしろスポーツサスペンションとしての態を保ちながら乗り心地の改善も期待できるのであれば、大歓迎です。

伺った話によると来週あたり予約先から順に出荷が始まるとのことで、発売から1ヶ月+α遅れたマフラーに対してサスはどれくらいのタイミングで届くのでしょうね。
ヴェゼルの場合、現段階ではどちらかと申しますとデコレーション需要の方が圧倒的に多い印象で、外観からもハッキリと判るマフラーと較べないと判らないサスとではマフラーの方が需要が高い(≒サスはマフラーほど待たされない)気がしますし、仮に上述通りだったとしても無限サスの良さが知れ渡るのはプロのレビューが公開された後になるでしょうから、わりと早めにウチに届きそうな気がするのですが…甘いですかねA^^;
タグ:クルマ
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