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「ACE COMBAT X2 JOINT ASSAULT」体験版レビュー [(ネタバレ注意) プレイ日記]

(初代)PlayStationが発表された時、新規参入故にゲーム機としてのポテンシャルが未知数だったのにも拘らず私が期待した事。←それは「パイロットウイングス」や「スターフォックス」ではまだ消化不良気味だった、自分の意思で自由自在に飛び回りたいという子供の頃からの願望を叶えてくれるソフトがリリースされるのではないかと思えた事でした。
そしてその期待をさらに加速してくれたのが、当時ナムコナンジャタウンに常設されていた理想的な二人乗りフライトシューティング(確か「エアーコンバット」?)がナムコ製ソフトであり、そのナムコがPlayStationにかなり本気だったことでした。


そしてPlayStationを購入して半年ほど過ぎた頃に、私の期待が現実のものとして現れました。
そのタイトルこそ「エースコンバット」だったのです。

ナムコはそれ以前から全幅の信頼を寄せるに値する素晴らしい仕事ぶりのメーカーで、特に3DCGが主流になってからは、ゲームの嘘を巧みに忍び込ませつつ爽快感とリアリティを両立できるものを創らせたら天下一でした。
「エースコンバット」もその期待に違わず、当時のユーザー(少なくとも私)にとって、TV画面に映るその戦場は爽快感を保ちつつもかなりリアルに感じられるものでした。
とうぜん、私はますますナムコに信頼を寄せ、そして「エースコンバット」シリーズを買い続ける事になっていきました。

そんな私ですが、未プレイの「エースコンバット」も在ります。
ひとつはXBox360専用でリリースされた「エースコンバット6 解放への戦火」そしてそしてもうひとつがPSP専用ソフト「エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション」です。
未所有機向けの「~6」を未プレイの理由はまぁ仕方ないとして、これだけ愛用しているPSPでなぜ「~X」をプレイできていないのか。強いて申し上げるなら「(色々な意味で)時機を逸してしまった」からです。
「エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション」がリリースされた当時の私にとって、PSPは携帯メディアプレイヤーではあっても携帯ゲーム機としては活用できておらず、特に据置機でプレイしてきたソフトをわざわざ携帯機でプレイするメリットを感じる事が出来ていなかったからです(←どうせすぐPlayStation3でもっと凄いのがリリースされるだろうとw)。
そしてもうひとつ悲しい事に、PSPがリリースされた頃のナムコは往年の輝きを失っており、玩具屋と合併して現在に至るまで、その輝きを取り戻し切れずにいる事も、少なからず影響していたのかも知れません。
現在のナムコブランドゲームは往年のワクワク感が薄れており、ナムコファンを自認していた私でも注目度を落としてしまったため→知らない間に新作がリリースされている場合も多いのですorz
据置機出身タイトルを携帯機でプレイする楽しみを感じさせてくれたのは例の「モンスターハンター・ポータブル」シリーズで、それにハマって他のタイトルに見向かなくなってしまったのも、要因のひとつですねA^^;
PlayStationストアに「~X」がラインナップされればいつでもダウンロード購入する意思はあるのですが、未だその前兆もありませんし…。

そうこうしている内に、その続編である「エースコンバットX2 ジョイントアサルト」の発売を目前の8月26日に控え、7月15日から公式サイトで体験版が配布されています。

「~X2」の目玉は、何と申しましてもシリーズ初 実在の都市上空を飛行できることに尽きます。
体験版では、太平洋戦争で屈指の戦場ミッドウェー諸島海域上空を皮切りに、東京都心・房総半島(九十九里浜)・伊豆諸島の上空を飛行できるのですが、都心ですとお台場・東京タワーや新宿高層ビル群はもとより(実際にはまだ建造中の→)東京スカイツリーまで再現されていて、さらに気分を盛り上げてくれます(←余談ですが私の職場からスカイツリーがよく見えています)。

自由自在に都心上空を飛行できる開放感は、これぞさすが「エースコンバット」。
ミッションを無視してレインボーブリッジをくぐってみたり高層ビル群の間を抜けてみたり、それだけでも充分楽しめます^^
それから○ボタンでミサイルを発射した際に、○ボタンを押したままにすると、視点がミサイル目線になります。
敵機が高速で迫ってくる映像は、携帯機ながらかなり迫力があります。

ただ、少なくとも体験版をプレイした限りに於いては、残念なところも目に付きました。
据置機に比べてインターフェイスが省略されているために水平飛行中しか視線を操作できない点や、シリーズの伝統(?)として→低空飛行すると地表の大半が平坦なテクスチャであることが丸分かりになってしまう点は仕方ないとして、各航空機の速度が、実は異様に遅いことが判ってしまったことです。
具体的に申しますと、味方機を追う敵機が私の進路を横切った際に、機体を識別できるほどの距離で普通にクルリンと小さい半径を描いて宙返りしたのです。
戦闘機と云えば、音速世界の乗り物ですよね。
そりゃ回転半径を狭めるために多少の減速はするでしょうけれど、それでも最低限F1が鈴鹿のバックストレートを疾走する程度…否、それ以上の速度を維持しないとストールしてしまうはずで、コッチもそれなりの速度で接近しているのですから、本来なら一瞬で視界の外に消え去るべきであり、機体を識別できる距離の視界内でクルリンと回れるはずがないのです。
地表スレスレを飛行しているときの感じや敵機とすれ違う感じからして、「~X2」体験版の航空機も過去にプレイしてきた「エースコンバット」シリーズと同等の速度である事が伺え、つまり従来作では巧くゲームの嘘によってごまかされていた箇所が「~X2」では露見してしまっているということですね。
前述したとおりナムコ(の特に「リッジレーサー」チーム&「エースコンバット」チーム)は、ゲームの嘘を巧みに取り入れることで、爽快感とリアリティを両立させたら天下一でした。…それなのに…orz←前作「~X」はどうだったのでしょうね。

それともうひとつ。
PSPでリリースされる時点で協同プレイを意識され過ぎた余り、単独プレイユーザーを置いてけ放りにされている感がある点も気懸りです。
「~X2」体験版は本編にセーブデータを引継げる特典があり、その特典の最たるものとして、初期装備よりも高性能な戦闘機×2機と、本編で自機をカスタマイズする際に使用できる「ゴッドイーター」主役組織「フェンリル」のエンブレムがあるのですが、より高性能な方の特典機とエンブレムは、協同プレイによって開放されるミッションを攻略しないと入手できないようになっているのです。
体験版プレイだけで引合いを出して文句を述べては開発チームに失礼かも知れませんが、PSPの協同プレイブームを興した「モンスターハンター・ポータブル」シリーズの場合、協同プレイを推奨しながらも(とりあえず→)単独でも全てのクエストをプレイできるように改善されておりますし、同じナムコブランドですと「ゴッドイーター」も、単独で如何に協同プレイの醍醐味を演出できるのか挑戦されています。これこそが真っ当な考え方だと思うのは私だけでしょうか。

でもこれだけ文句を述べても、私は「~X2」は買いますよ。
なぜって、東京を始め世界の実在都市上空を自由に飛行できるんですよ。それだけでも充分魅力的ですからw
目前の宙返りさえ無視すれば、掌であの「エースコンバット」がプレイできるってのも充分魅力的な話ですし、何も迷う事はありません。
バンダイナムコゲームス製ソフトはなぜか店頭版よりダウンロード版の方が高額なのが気に入らず、どっちで買うかは迷ってますけれど…w

エースコンバットX2 ジョイントアサルト

エースコンバットX2 ジョイントアサルト

  • 出版社/メーカー: ナムコ
  • メディア: Video Game


それにしてもナムコと云えば、パッケージに転売を禁じる旨を明記したり訴訟の原告になってみたり、中古流通にはかなり神経質だったはずなのに、なぜその特効薬となり得るダウンロード販売に消極的なんでしょうorz
この件に限れば、往年のライバル関係にあったセガとは真逆の印象です。
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コメント 1

耀騎

スピード感が劣ると表現した件について訂正です。
本作は「エンハンスド・コンバット・ビュー」という新演出によって、敵の機体などがより大きくダイナミックに表示されることで、遠近感と迫力を強化しているのだそうです。
http://offy.jp/communities/1120/entries/show/304845
個人的にその効果の程は微妙ですがA^^;
by 耀騎 (2010-08-11 12:45) 

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