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虚構のような現実のお話#10.1

このタイトルは5年ぶりになります。
既に一昨年から話題になってましたのでご存知の方も多いでしょうけれど、今日、まさに虚構のような現実の歴史的な映像が公開されました。
大袈裟かもしれませんが、少なくとも現役を含めて男の子だった経験のある方にとっては、「夢」が現実のものとなった映像が公開されたのです。…が、その映像をご覧いただく前に2年前の映像をご覧ください。

アメリカにある(自称w→)最先端のロボット研究センターMEGABOT INC.なる集団が日本の水道橋重工に送った挑戦状となる映像です。
「水道橋重工?」となった方は、コチラの過去記事をご覧ください。5年ほど前に搭乗して操作できるロボット(←以後「ロボ」と称します)である「クラタス」を発表したロボ愛好家集団で、クラタスは何と1億2千万円+運賃の購入資金さえあればAmazonで買えちゃうそうですwww
MEGABOT INC.も水道橋重工も自前でロボを作っちゃうような者同士ですから当然マジンガーZ」が確立した系譜の洗礼を受けているはずで、さらに申しますと「ガンダム」以後を識る世代が共有する認識を持ち合わせているようで、応答した倉田@水道橋重工の応答映像がコチラ↓。

つまり2年前に、ロボ同士による殴り合い(←しかも日米で!)対決が決定していたのです。
なお実はその後 中国の鋼鉄意思/GREAT METALからも参戦を表明されていたのですが、そのロボ「大聖號MONKEY KING(孫悟空)」は志が高過ぎるためか完成が間に合わず、今回は不参加となってます。

巨大ロボと申せばフィクションの世界では日本のお家芸だったはずですが「エヴァンゲリオン」以降は特に目立った新規が登場しておらず、台場には引続き等身大ガンダムが立ってるものの、4年前の「PACIFIC RIM」公開によってアメリカにお株を奪われてしまった感を拭えません。
日本のロボット産業は「アトム」に端を発したロボット達に憧れ志した技術者によって支えられているとも申せ、将来そのきっかけのひとつとなり得るクラタスには、日本製ロボとしてぜひ奮起してもらいたいものです。


さて例の如く前置きが長くなってしまいましたが、肝心の対決動画を御覧いただく前に事前情報を報告しておききましょう。

勝利条件は
1. ロボをノックアウトする。
2. ロボを動作不能にする。
3. パイロットに降参させる。
の何れか。

次に参戦する各ロボのスペックです。
クラタス
・全 高 :13ft.≒4m
・重 量 :6.5t.
ウイングスパン:20ft.≒6m
・最高速 :18MPH≒29km/h
・最大出力:87馬力
・装 備 :一撃の拳・器用な手w・18mmサブマシンガン(&秘密兵器)
IRON GLORY(MEGABOT mk.2)
・全 高 :15ft.≒4.6m
・重 量 :6t.
・ウイングスパン:22ft.≒6.7m
・最高速 :2.5MPH≒4km/h
・最大出力:24馬力
・装 備 :6インチキャノン砲・20連ミサイルランチャー
EAGLE PRIME(MEGABOT mk.3)
・全 高 :16ft.≒4.8m
・重 量 :12t.
・ウイングスパン:40ft.≒12.2m
・最高速 :10MPH≒16km/h
・最大出力:430馬力
・装 備 :ロギンググラップル・4フィートチェーンソード・ダブルキャノン
以上でお判りの通り、MEGABOT INC.は2機布陣でクラタスに挑むことになります。
先鋒を担うIRON GROLYはMEGABOTS INC.が挑戦状を叩きつけた段階で存在したmk.2の改良版で告知映像にもよく登場していたのでお馴染みでしたが、次鋒EAGLE PRIMEの方は少なくとも私は予想図でしか見たことがなく、KICKSTARTERで募った資金でつくられたEAGLE PRIMEこそ対クラタス戦の本命だと思われます。

決戦の舞台は日本だったようで映像制作者は日本人名が羅列されてるのですが、公開元であるMEGABOT INC.の委託によって制作されていることから、MEGABOT INC.を主体とした映像となっております。悪しからず。
なお お察しの通り倉田氏のインタビュー以外は全編英語ですが、ちゃんと日本語字幕が打ち込まれてますのでご安心を。

言葉が解らなかったとしても一目瞭然ですね。結果は1vs1のドローです。
ディーゼルエンジンの吐き出す排煙を背に立つ真紅のクラタスはオーラを放つスーパーサイヤ人を彷彿とさせて印象的でしたね。演出を含め外観はクラタスの勝利と申しても良いかも知れませんw

第1戦でクラタスの放った一撃の拳が文字通りIRON GROLYをノックアウトした映像はまさにロボ格闘の醍醐味を味わわせてくれました。MEGABOT INC.は一撃の拳を想定してIRON GROLYを改良していたようですが、その予測を超える一撃だったということでしょう。どの程度の防護策を講じられていたのか判りませんが、転倒したIRON GROLYのパイロットが無事でホッとしました。
第2戦はクラタスの秘密兵器がEAGLE PRIMEの目潰しを図ったようですが、カメラで捉えるクラタスと違ってEAGLE PRIMEはキャノピー越しの直視ですからね。特に効果があったとは思えません。むしろ膠着状態による中断から再開に際してチェーンソードに装備を換装したMEGABOT INC.の作戦勝ちと申せます。
ところで両者とも火器を放ってましたが、ペイント弾はともかくBB弾に何を期待してたのでしょうね?さすがに実弾が無理なのは承知してますが、せめてトリモチなら機動性や視界を奪う手段として使えたはずなのに。結局EAGLE PRIMEが銃身を棍棒として器用な手を潰した以外に効果は見れませんでした。

観覧者のなかには「ハリボテ乗せた重機」なんて揶揄する方も居られましたが、個人的にはとても楽しめました。
mk.2で挑戦しておきながらその改良型にとどまらず別格のEAGLE PRIMEで抑え込んでチェーンソーでボディに留まらずパイロットの心まで削ったMEGABOTS INC.を卑怯だと受け取る向きもありますが、試合に際して相手を研究し効果的な準備を施すのは当然のことです。
大戦初期に連合パイロットから怖れられたあの零戦は、研究し対策を講じられたことで大空の覇者では居られなくなりました。そんな、対戦相手に対策を講じられていると判っていながら一撃の拳に賭け右手を活かせなかったクラタスは、零戦を想起させずに居られません。←そこにロマンを感じちゃうんですけどねw
むしろ体格は同等ながらクラタスに出力の劣るIRON GLORYをわざわざ高価な運賃かけて輸送してくれたMEGABOTS INC.が・EAGLE PRIMEがパワーと装備でクラタス凌駕した結果に際して「ウエイトクラスを作って」と再戦を求めたMEGABOTS INC.が、ロボの国に生まれた最初のロボであるクラタスに花を持たせてくれたと受け取るべきじゃないでしょうか。水道橋重工の各位には申し訳ないですが、最終的な軍配はMEGABOTS INC.に挙げざるを得ません。
おそらくそれを解ったいたであろう「すっげぇ楽しかった」と笑顔を見せてくれた倉田氏&水道橋重工には、ぜひ再戦のための準備に取り掛かっていただきたいですね。
大聖號の完成を待っていたらいつになるか判りませんがリーグ化を目指し、ロボの国 日本の代表として、今後も応援し続けたいと思います。
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