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PlayStation Vitaの後継機となる次世代携帯PSは出るのか?#1;汎用機は専用機の座を駆逐し得るのか#2 [雑記]

最近は書込む機会も減りましたが→私はこのブログを解説する以前から「価格.com」掲示板の常連で他の掲示板やまとめサイトなども徘徊しているのですが、相変わらず続く煽り合いとは別に最近増えてきたなかでかなり気になる話題があります。
それは、PlayStation(PS)Vitaの後継機となる次世代携帯PSは出るのか?という議論です。
据置&携帯のハイブリッドゲーム機ニンテンドースイッチ(NSw)がリリースされたことで、「ライバルのSONYはどうすんの?」ってことになったのでしょうね。
個人的見解を申し上げさせていただくならNSwの登場によってVitaがその立場を脅かされることはなく、むしろ格差が如実化したPS4に代わる新たなマルチ相手として、ソフト拡充を図れる恰好の相手になってくれるのではないと捉えています(←NSwが相変わらず任天堂タイトルに寡占されたら話は別ですが、それならそれで脅威とはなりません)
まぁ任天堂曰くNSwはTVに繋がる携帯機ではなく外に持ち出せる据置機なのだそうで、NSwが戦うべきPSはPS4のようなんですけどね。

じゃ携帯PSが戦うべき相手は?

3DSの後継機?←「モンハン」の件を思えばハズレじゃないでしょうけれど、でもそもそも任天堂ハードとPSじゃターゲットとする(≒受け入れられている)市場が違いますから戦いになりませんよね。

巨大市場を背景に猛烈な勢いで進化し続けてるスマートフォン?←このブログでは報告しておりませんでしたが、最近、突発的な事情によってスマホを最新(?)のXperiaXZに買替えました。で使ってみた感想として、携帯情報端末としてはかなり洗練されていることを認めますが、ゲーム機としては相変わらず「使えない」ことも判明しました。
今度のは前々からPSとの相性の良さをアピールされてきたXperiaでDUALSHOCK4からの操作を受け付けてくれる懐の広さは「さすが」ですが、じゃゲームのためにわざわざコントローラを持ち歩く気になれますか?←少なくとも私は嫌です。だからと申してタッチパネルで操作しようにもやっぱり、アクション系の直感的操作には不向きです。
そもそもスマートフォンと携帯ゲーム機は目的が違いますから、現在に至ったスマートフォンがこれ以上 携帯ゲーム機に歩み寄れることはなく、携帯ゲーム機が汎用性を得るなかで迂闊に地雷を踏まない限り、市場を食い合うことはないのです。


ではその「地雷」とは何か、幾つも地雷を踏んでしまったVitaを例に申し上げましょう。

まずは、その汎用性の高さも評価されていたPSPの頃から求められていた機能のひとつ→モバイル通信への対応のし方です。
当然ながら当時の旧SCE(現SIE)に新たなインフラを整備できる力はなく、既存のインフラを拝借するしかなかったことは容易に理解できます。ただ既存のインフラを抱える携帯キャリアも慈善事業じゃないのですから、自分たちのビジネスを侵す存在を認める訳がありません。
するとどうなったのか。当時、より広帯域なLTEサービスが開始されていたにも拘らずVitaに割り当てられたのは旧世代化しつつあった3G回線までで、また(その後 緩和されましたが→)PSストアから直接ダウンロードできる容量には自主的なものなのか制限が設けられていた上に、日本でNTTdocomoがVitaユーザーに提示したのはさらに前時代的な下り128kbpsという狭帯域で且つ誤解を招き易いプランでした。
結論を申しますとVitaは機能上3Gの上限となる14Mbpsまでは対応できていて、利用者が能動的に調べればNTTdocomoのプランより遥かに安価で広帯域なMVNOプランも選べたのですが、逆に申しますと能動的に調べるスキルや環境のない方・そんな手間をかけてまでゲーム機で通信したくない方≧スマートフォンのテザリングで賄えている方からは当然ながら相手にされませんでした。
結果としてVitaの本命と標榜されたモバイル通信対応モデルは市場の誤解を解けないまま、本丸のSIEではなくNTTdocomoのプレスリリースでシレっと出荷終了を案内されて現在に至ってます。

コレ、何がいけなかったと思いますか?

私は他国がどうだったのかまでは判りませんが、少なくとも日本に限れば、NTTdocomoに対して旧SCEJが気遣い過ぎたのではないかと思うんですよね。
NTTdocomoの顔色を窺い過ぎて有益なMVNOを紹介できなかったことも然り、或いは他のキャリアも選択できるようにして、よりユーザーライクなサービスを引き出すことだって出来たはずなのにしませんでした。
それからVitaの売り方も問題でしたね。
面前に立ちふさがる3DSに対抗意識を持つのは悪いことじゃなかったと思いますが、そのためにコストを抑えたWi-Fi通信限定モデルを併売したことで、通信キャリアから本気度を疑われてしまったのではないかと思われるのです。
PSPの後継機としてVitaをモバイル通信対応にしたまでは好かったのですが、だったらVitaはモバイル通信対応モデルに統一するべきだったのではないでしょうか。その上で既存ルートにはSIMなしパッケージを流通させ、新たにドコモショップなどの携帯電話ルートでSIM付きパッケージを併売していればNTTdocomoももっと本腰を入れたはずで、またメディアの力を借りずちゃんと説明すれば市場から「Vitaは維持費がかかる」なんて要らぬ誤解は受けずに済んだのではないでしょうか。
さらに申しますと、かつてのライバルだったSEGAがしてくれたことを旧SCEJが率先できなかったこと。上述の通り旧SCEJは「いつでもどこでも繋がる」ことをVitaの特長にしたかったはずなのに、ライバルに寝返ってしまったかつての大看板に拘り過ぎたあまり的外れなキャンペーンでお茶を濁しただけで、せっかくのモバイル機能を活かせなかったのです。
結果論であることは承知の上で申しますが、あの時 旧SCEもモバイルを活かしたコンテンツを積極的に揃えていれば或いはモバイル対応に余計な規制などかけずにいれば、キャリアの理解を得て味方に出来た可能性は充分にあったはずなのです。
そうやって順序立てて見てみると、Vitaはスマートフォンに半端な喧嘩を売って(≒地雷を踏んで)、本来なら有益になるべき特徴的な機能を棄てざるを得ない状況に、自ら追い込んでしまったと申せます。


なおVitaが踏んだ地雷は通信キャリアや「モンスターハンター」だけではありません。
強いて「モンスターハンター」を挙げるなら、「モンスターハンター」の成功例に拘りすぎて、他の大看板にもソッポを向かれたことが一番強烈な地雷踏みでした。
先代のPSPにはスクエアエニックスバンダイナムココナミ或いはRockStarGamesといった名だたるサードも本気のタイトルを投入してくれてましたが、世情もあるのかも知れませんがVitaではマルチ率が高まった挙句、現在の発売予定スケジュールじゃ悲しいほどトーンダウンされてます。
そんな状況に対してファーストがファーストらしく機能してくれてればまだ好かったのですが、PSPでは最後まで様々なジャンルの意欲作をリリースしてたはずなのに、現時点で最新のVita用ファーストタイトルの発売日は一昨々年の7月です。未だ現役ハードで昨年末はあんなに大量のTVCMを投入していたにも拘らず、実は2年半以上も新作を店頭に並べていなかったのです。
配信専用のインディーズタイトルまで視野を広げればもう少し新しいタイトルもありますが、それだってVita用は一昨年の10月が最新ですからね。やっぱり1年半も経ってます。或いはせっかく「MINECRAFT」が好い流れを作ってくれたのにぜんぜん活かせなかったのもマズいですよね。
そりゃPS4にも注力したいのは解りますが、ファーストがこの為体じゃサードが不安になるのも当然で、まともなソフトが発売されなくなればユーザーが離れてしまうのも当然です。
そんな状況に自ら追い込んでおいて「スマホが~」じゃないですよ本当に#←少なくとも私は安い代りに機能制限されたスマホが欲しくてVitaを買ったのではなく、持ち歩けるPSが欲しかったから買いました。


な訳で、もしもSIEが次世代携帯PSをリリースするとしたら、技術的には何の問題もないでしょう。
むしろ問題はSIE内部にあって、PS3の失策から学んだPS4のように、Vitaで得た負の体験を活かせられるのか・自分たちに本気で携帯ケームを続ける覚悟があるのか、ちゃんと議論した上で判断されることになるはずです。
タグ:PS VITA
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