SSブログ

「IN TO THE STORM」見てきました [(ネタバレ注意) プレイ日記]

初めてと申すべきか久し振りと申すべきか微妙なところではありますが、映画の本質に迫る作品を見てきました。
タイトルは「IN TO THE STORM(←直訳すると「嵐の中へ」?)」です。
内容はもぅタイトルそのまんまで、アメリカの天災と云えば連想する方も多いと思われる竜巻による災害が描かれています。



冒頭で「映画の本質」と申しましたが、まずこのブログをご覧の方で世界最初とされている劇場公開映画「L'arrivée d'un train en gare de La Ciotat(ラ・シオタ駅への列車の到着)」をご存知の方は居られますでしょうか?
この作品は申してしまえば白黒+無音のフイルムで&「ストーリー」と呼べるものもなく、ただフランスの片田舎にある駅に蒸気機関車が乗り入れて乗客が乗り降りしている日常風景を映しただけの、現代の私たちからすると(歴史的な価値こそあれ映像作品としては→)どぅってコトない作品です。
ただこの映画が公開されたのは約120年前で、それまで「劇場」と申せば演劇や見世物程度だった(←当然テレビ放送なんてまだ始まってません)時代の観客にとって面前に迫り来る機関車の映像はかなり衝撃的だったらしく、恐れおののいて席から跳び退いた観客もいた←なんて冗談のような逸話が残されています。



「IN TO THE STORM」に話を戻しましょう。
もちろん本作は現代の映画ですから「L'arrivée d'un train en gare de La Ciotat」とは文字通り隔世の進化を遂げた映像と音声が備わっていますし、台詞を発する主要キャラクターが登場し恋愛や親子愛を描いたストーリーも展開します(←どぅもソフト化を意識されているようで、昨今のハリウッド映画には珍しく画格がビスタサイズで非3Dでしたが;)
でも、例えばその恋愛が成就しようが失恋に終わろうが或いはその親子が窮地を脱しようが生き別れになろうが、この作品の本質はブレないんじゃないでしょうか。
なぜなら「IN TO THE STORM」の主役は我々と相互理解を図れるような存在ではなく、異性に惹かれたり家族を気遣ったり功名心にはやったりなんて下等な感情を持ち合わせていないからです。
前回 私は「GODZILLA」に破壊王を期待して劇場に足を運んだら違っていた旨を報告しましたが、それでいきますと本作「IN TO THE STORM」の主役は怪獣どころかさらに高次に値するにも相応しい、地上を這い蹲る人間如きがどぅ抗おうが敵いそぅにない巨大な積乱雲(≒スーパーセル?)です(←隣の大国が挑んで一定の成果を収めたと報道されたそうですが、効果のほどは不明です)


本作の本質はその迫力ある天災の描写で、云わば登場人物と一緒に竜巻を疑似体験するアトラクションであると申しても過言ではありません。
本作にとってのストーリーや登場人物は、観客の感情移入を誘い臨場感を持たせるためのスパイスでしかないのです。
例えばローラーコースターのコースが時計回りだろうが反時計回りだろうが或いは車両がどんな色をしてようが関係ないですよね?←「IN TO THE STORM」にとってのキャラクターやストーリーは、その程度の存在なのです。
だから、本作に限ればネタバレを懸念する必要は一切ありませんw
むしろ思う存分その内容を話して多くの方に楽しんでいただきたい映画ですね。
難しいことを考える必要もなければ登場人物の名を覚える必要もありませんし、結末のどんでん返しを楽しむための伏線を探す必要もありません。
現実に起きたら恐ろしいことではありますが、でもそんなコト考え出したら多くのエンタテインメントも楽しめなくなっちゃいますよね!
本作「IN TO THE STORM」は、上述でも申上げた通りアトラクションだと思ってください。←その意味で、リビングのテレビよりも劇場の大スクリーンの方が断然おススメです!!

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

「GODZILLA」見てきました#2VEZEL#4.4 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。