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「FINAL FANTASY」に新たな動き [ソフトウエア]

一昨年末に多くの期待を背負って発売されながら(同シリーズにしては)残念な結果を修めたPlayStation3タイトル「ファイナルファンタジーXIII(以後「無印」と略します)」。
この作品は「FABULA NOVA CRYSTALLIS(新しいクリスタルの物語)」という共通の神話をベースにした壮大(?)な物語の1エピソードなのだそうです。
この他に同じくPlayStation3用「ファイナルファンタジー・ヴェルサスXIII」(以後「ヴェルサス」と略します)PSP用「ファイナルファンタジー・アギトXIII」(以後「アギト」と略します)というタイトルが開発されているのですが、この内の「アギト」について、スクエアエニックスから発表がありました。

「FABULA NOVA CRYSTALLIS」を扱う「ファイナルファンタジー」として、以前までは共通して「~XIII」のナンバリングが施されていましたが、
>「FFXIII」の派生作品という位置づけではなく、マルチプレイが特徴の、新しいシリーズのスタートという意味合いをこめたタイトル名への変更を決定いたしました。
と「ファイナルファンタジー零式」(以後「零式」と略します)にタイトルが変更、併せてUMDディスク×2枚組の超大作であること&今夏発売を予定されていることが発表されました。
思い起こせば最初の発表から4年半ほど経過していますのでタイミング的には偶々かも知れませんが、図らずも以前雑記で述べた妄想をさらに暴走させるようなタイミングの発表だけに、ちょっと気持ち悪いですw

さて新制「零式」ですが「無印」の外伝ではなく、本流とは別の「ファイナルファンタジー」として任天堂ハードで展開されている「クリスタルクロニクルズ」シリーズのような、新たな「ファイナルファンタジー」として位置付けられたようですね。
新シリーズの第一弾として「ファイナルファンタジー」ナンバリングである「無印」の世界観を借りていると、そう仰っているのでしょう。
お説ご尤も。仰っていることは何も間違えていませんし、もともと私は「FABULA NOVA CRYSTALLIS」のなかで「アギト(≒零式)」に一番期待しておりましたので、(もしかしたら「モンスターハンター・ポータブル3rd」やその他期待作に感けて積みゲーにしてしまうかも知れませんがw←)十中八九購入することになるでしょう。
…が、此度の発表には引っ掛かるものがあります。←見えなくても良いものが、プレスリリースの行間から見えちゃったのです。

なぜ「XIII」ではなく「零」なのでしょう?

思い返しますと、どうも「ファイナルファンタジー」シリーズは「ファイナルファンタジーXII」以降迷走を続けているような気がします。
それまでの「ファイナルファンタジー」は、(決して王道ではないものの→)出会いと別離を伴う感動的なストーリーに加えて(試行錯誤の結果かもしれませんが→)常に新しいシステムを取り入れつつ、良い意味でユーザーの期待を裏切りながら進化し続けていました。
云わば「ファイナルファンタジー」にとってストーリーとシステムは両輪で、共になくてなならない重要な要素として存在し、またそれ故に多くのファンを魅了し続けてきていると云えました。
「ファイナルファンタジーXII」のセミオートバトルもその新化の延長線上に生まれた戦闘システムとして非常に良く出来ていたと思うのですが、あれはスタンドアロンRPGにとって重要な要素のひとつであるストーリーが残念なものでした。
松野泰己氏による独特で緻密に構成された世界観や重厚なストーリー展開も非常に良かったのですが、その松野氏の途中降板が影響しているのか、広がりすぎた物語が結束されないまま半端に終わってしまっているのです。
「無印」もそう。
(エンカウントバトルに戻ってしまったのは残念ですが←)半リアルタイムに進行する戦闘システムは戦略性が増しており、RPGの醍醐味であるバトルをより愉しませようとしたスタッフ諸氏の心意気は良かったのですが、システムが煩雑になってしまったために、全13章のうち第10章までが長大なチュートリアルに割かれています。
そのため、ようやく色々とできるようになった頃にストーリーはクライマックスを迎えてしまい、消化不良のまま終わってしまっているのです。
またハードウエアの表示能力の進化によって、過去作品ではプレイヤーの想像力に委ねることでゴマカせていたものまで表現できてしまえるようになったことで逆にゲーム独特の表現が違和感を生むと云う、新たな問題点を露呈させてしまっておりました。
云わば「無印」は、過渡期に於いて生まれた半端な存在であると云えます。
個人的には「まぁこんな『ファイナルファンタジー』もアリかな?」と思えたのですが、ネットに散見するレビューには否定的なものも少なくありません。

話を戻しましょう。
なぜなぜ「アギト」は「零式」となり「XIII」ではなく「零」になったのか。
私はプレスリリースの行間から何を読んだのか。
云ってしまえば、余りにも前評判が高かったために落胆したユーザーが多かった「無印」の、ネガティブなイメージを払拭したいのではないかと思えてしまうのです。
当初はケータイアプリとして手軽な内容だったはずの「アギト」は(誰が悪いのかw→)PSPのゲームタイトルとしては破格のデータ量を誇る超大作になってしまい、とうぜんそのためには相応の開発費が投入されていることと思われます。
そこまでの人員・期間・巨費を投じたタイトルなのですから、とうぜん相応の売上を得ないことにはビジネスとして成立し得ません。
当初はナンバリングタイトルのネームバリューを利用し販売量を上乗せするはずだった計画が、昨年末のXBox360版投入を加算してもなお回収できていない「無印」の負債によって、営業的見地による見直しを迫られたのではないかと読めてしまったのです。
上述通り私はほぼ間違いなく「零式」を購入するとは思いますが、でも「ファイナルファンタジー」シリーズの新作に過去ほどワクワクしなくなってきていることも事実です。
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