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虚構のような現実のお話#1 [雑記]

おかえりなさい…ありがとう…そして、さようなら…。

ゲーム関連を扱うべきブログには適さない話題かも知れませんが、今回は昨夜 地球に帰還を果たしたJAXA小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)の話題です。


正直私は今朝のニュース映像を見るまで「はやぶさ」のことを認識していなかったこともあり、ご存知の方からすれば今さらな話題も含まれます。ご容赦ください。

「はやぶさ」は2003年5月に打ち上げられ、イオンエンジンや本格的な自律航法の実証試験を行いながら2005年夏に小惑星「イトカワ」に到達・観測して、その採取したサンプルを持帰りオーストラリアの空に散った日本製の無人探査機です。
小惑星と云うと私の世代が真っ先に思い浮かぶのは、宇宙戦艦ヤマトが反重力感応機を利用して防御壁を張ったカイバーベルトや1年戦争の敗戦で旧ジオン公国が追い遣られた小惑星基地の在るアステロイドベルトなのですが、「イトカワ」は地球近傍小惑星に属すアポロ群のひとつだそうです。

148,000光年の彼方「イスカンダル」に旅立つ「宇宙戦艦ヤマト」で育った身からすると、地球「近傍」小惑星ってことは近いの?と思いたくなってしまったのですが、「はやぶさ」の行程は60億km(ちなみに地球と太陽の平均距離は約1.5億kmで海王星の軌道長半径が約45億km)だそうで、それを現実に旅することは、おそろしく遠い旅路だったことが伺えます。
じゃ遠い彼方の話?と片付けたいところですが、そもそも人類が地球近傍小惑星の存在に気付いたのは白亜紀末の地層…そう、当時 地上の支配者だった恐竜をはじめとする多くの種族を絶滅に追い遣った大衝突の隕石は、この地球近傍小惑星のひとつではないかとの説があるそうで、決して遠い話ではないのです。

無人制御の機械が、恐竜絶滅に関わったと目される小惑星群に、太陽系誕生の謎を求めて旅立ち、そしてサンプルを持帰ったというのです。
もしかしたら「はやぶさ」の持帰ったサンプルによって、従来の定説が覆ったり新たな発見があるかも知れません。
これは世界初で人類が月面着陸して以来の快挙と云えるのではないでしょうか。
その行程は映画にでもなりそうな波乱万丈なもので、人類の希望を込めたカプセルを射出し、全ての役割を終え満身創痍の「はやぶさ」が最後に送ってきた写真が電波障害でかすれた地球の姿だったってのが泣かせるじゃないですか。
「はやぶさ」にもしも感情があったら、「宇宙戦艦ヤマト」最終回の沖田十三艦長のように涙したことでしょう。
最期の写真を見たら、ふとそんな気がしました…。
タグ:時事ネタ
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