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PlayStationVR#0.4 [雑記]

既に#1まで進んでいたのですが、符号違いではありません。
裏ワザ(?)を使ったとは申せ個人的にはPlayStation(PS)VRを購入できてますし、さらに申しますと欲しくても購入できていない方々のことを思うと貴重な情報を拡散すべきではないだろうと考えPSVRの再販には触れずにいる所存だったのですが、さすがに今回はあまりに腹が立ってしまったので触れてしまいます。

まず、今月26日にPSVRの追加販売があるそうです(ソースはコチラ)
PS製品で品不足を起こしたのはPSVRが初めてではなく、直近だとPSVRに対し1ヶ月弱ほど遅れて発売されたPS4Proも現在進行形で品不足を起こしてますが、わざわざ公式ブログで追加販売情報を告知されたりしていません。もちろんその前に品不足を起こしたPS製品も同様で、当時激化した争奪戦はメーカー出荷によって自然鎮火しています。
対して前回の12月17日追加販売分に引続いてわざわざ告知されているPSVRは、異例な対応を執られていると申せます。
つまりSIEはPSVRの品不足を引続き理解した上で、かつ需要を満足させるだけの出荷量を確保できずにいることを認めているとも受取れます。←普通に量産ラインに乗れているのであれば、わざわざ出荷の度にアナウンスする必要なんてないですからね。
さらに申しますと此度1月26日追加販売を告知されたことで、12月17日分以来国内出荷されていなかったことまで判ってしまいました。つまり自然鎮火できるだけの生産能力を確保できていないことが窺えてしまったのです。


ゲームを含めた映像体験に革命をもたらし得るVR機器が挙って発売されたことで、昨年はマスコミ等で「VR元年」などと喧伝されました。
なかでもPSVRは、PS史上最速ペースで普及し続けているPS4の周辺機器として(飽くまでも同様の製品と較べて←)手軽な価格設定と相増ってVR普及の最右翼と目すべき好位置につけていました。

では蓋をを開けてみるとどうでしょう?


発売日の前後は様々なメディアでPSVRが紹介されましたが、その段階で国内出荷されていたPSVRは僅か5万台前後(そもそも予約受付の段階で瞬殺)。周辺機器の販売量が本体の普及量を超えることはまずないでしょうしゲーム機の周辺機器としては高額であることも予測困難にした原因であろうことは充分理解できるのですが、あそこまで煽っておいて、分母となるPS4の国内普及量300万台に対して1.7%の出荷というのはあまりにも少な過ぎる数字です。
ちなみにWikipediaによると、品不足による騒乱で「もぅモノ売るってレベルじゃねーぞオイ!」が話題になったPS3の国内向け初回出荷は8万台(ソース消失)だったそうで、次世代機本体と周辺機器の扱いの違いを考慮に入れてもやっぱり少なく、ポケットステーションなど過去の経験を活かせていない印象です。

私がPSVRを購入した当時は希望小売価格通り$399.99で買えた米AmazonもAmazon取扱い分は在庫切れになってしまったようで、現在は新品で$580ほどまでつり上がってます。
もっともあのタイミングで普通に買えたことを鑑みれば、米Amazonの在庫切れについては大作で初のPSVR対応タイトルとなる「バイオハザード7」の世界同時発売が影響している可能性も否定できませんが。
つか今回告知されたPSVRの再販日って、「バイオハザード7」の発売日なんですね!←考えたくはないですが、作為的なものを感じます。



…本題に戻ります;
PSVRはなぜこんなに出荷ベースがスローなのでしょう?
世のなかには出荷量を絞ることで演出した品薄感を訴求性に繋げ、その訴求性がピークに達したところで一気に売り逃げる販売手段もあるのだそうですが、それは飽くまで相応の生産力を背景とした戦略であり、既にマニアさえ騒がなくなってきたPSVRはその売り時を逸しているように思われます。
もしもSIEが狙ったXデーが「バイオハザード7」の発売日だとしたら1月26日は大量投入が予測されますが、そうだとしたら相変わらず販売ルートを絞っているのとは矛盾しますからね。そもそも初期はともかく現在の「バイオハザード」にそこまでの爆発力を期待できるものなのか甚だg<以下自粛>。
上述で触れたPS3の品不足については、当時まだ次世代の技術であったBDドライブ用青紫レーザーダイオードの生産遅れという歴然とした理由がありましたが、PSVRに斯様な新規技術が投入されているのでしょうか?

思い浮かぶのはフルHD×120fpsOELDですが、OELDはスマホやVitaでも採用実績のある既存の技術であるはずで、また120fps制御にしてもSONYの液晶テレビはずいぶん前から240fpsまで至ってますから、今さら生産にマゴつく理由にはなり得ません。

ただこの前提には「本来なら」と前置く必要があるようですね。
PSVRはそのサイズからしてモバイル用のOELDが採用されているものと思われますが、その生産は世界市場でSamsungDisplay社が独占しているのだとか。
SAMSUNGと云えば今や世界屈指の総合電器・電子メーカーを筆頭に、その業績がお隣 韓国の財政をも左右し得る大財閥ですから、その名をご存知の方も多いでしょう。非公開ながらVitaに採用されていたOELDもSAMSUNGロゴが印字されていたようです。
韓国と云えば一時の韓流ブームはどこ吹く風で昨今はネガティブなニュースに事欠きませんが←そこは措いといて、SamsungDisplay社に限っても好からぬニュースがあるんですね。
要は全機種にOELDを採用するはずだった中国スマホメーカーの大量注文にSamsungDisplay社が対応できず、他のスマホメーカーも含めて液晶パネルへの揺り戻しが起きているというのです(ソースはコチラ)

つまりOELDの調達が滞っていることでPSVRの製造が遅れている可能性が充分にある←と受取れますね。或いはVitaが2期モデルで液晶パネルに仕様変更した理由もここにあるのかも知れません。
もしそうだとするとSIEはそのリスクを承知の上でOELDを採用していたことになり、品不足に苛まれていた消費者としては責めたくもなるのですが、リスクを冒してでもOELDを採用したかった理由も解ります。
親会社SONYも最近(完全に軸足を移す訳ではなさそうですが←)OLEDパネルの4K×HDRテレビを発表しているだけに、状況が好転するのを祈るしかないですね。


なおいくら外的要因とは申せ、PSVRの普及をSIE自ら脚を引張っている状況を、ユーザーの1人として肯定する訳には参りません。
1月26日を前に身構えている方々からすれば所有者の私が苦言申し上げるのはお門違いかも知れませんが、でもゲームに限らずコンテンツ業者が魅力を感じられる程度にはPSVRが普及してくれないと「VR元年」と云われた盛上りが一時の話題のみで終わってしまい、それは私が待望していた「未来のゲーム」の将来が再び閉ざされてしまうことに繋がりかねません。←それだけは何としても回避していただきたいです!

過ぎてしまったことに「たら」「れば」を申すべきでないことは承知している所存なので「自前のOELDラインが残っていれば」とは申しません。「需要と生産能力を鑑みて発売日を設定していれば(≒地域によって発売日をズラした方が好かったのでは?ライバルの発売時期を見て&『VR元年』と囃し立てられて、生産体制が整う前に焦って出しちゃったんじゃないの?)」とも申しません(←言ってるかw)が、ここに至っては早々に幕引きすることなく、同グループ内に数多のコンテンツ業者を所有する強味を活かし、PSVRだけでなくVR業界を牽引するくらいの意気込みで臨んでいただきたい。
SONYは過去、新しいものにいち早く着手する身軽さを強味とした反面、見切りをつけて利用者を放置してしまったことも1度や2度じゃありません。←それがSONYの伝統であり社風であるとしたら不安でしかないのですが、現在SONYグループを率いている平井一夫氏は旧SCEIのCEO在任中に低迷していたPS3ビジネスを立て直し、またSONYグループCEO就任後は思い切った施策でPS3以上に低迷していたエレクトロニクス事業を回復させた立役者でもあります。
PSVRビジネスも先輩の功績に倣い、気長に且つ挑戦的な粘り腰を見せていただきたいですね。本当、切実にお願いします…;
タグ:PSVR
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