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VEZEL#4.5 [オプション]

前回の文末で報告していたタイヤが「届いた」との連絡を受けましたので、その目的を考えると少し早い気がしないでもないのですが交換してもらってきました。

今回ウチのヴェゼルに履かせたタイヤは、GOODYEAR社のVector4Seasons。←その名が示す通り、いわゆる「オールシーズン(≦オールテレーン)タイヤ」と呼ばれる部類のタイヤです。
正直なところ私は、言葉から意味を想像し易いオールシーズンタイヤはまだしも「オールテレーンタイヤ」などという言葉を最近まで識らず、実際オールシーズン(≦オールテレーン)タイヤは日本ではマイナーな扱いを受けているそうなのですが、
冬タイヤの定番であるスタッドレスタイヤが、スパイクタイヤの廃止によってオールテレーンタイヤから派生したものである(≒スタッドレスタイヤも広義ではオールテレーンタイヤに含まれる)ことを識れば、そんなに馴染みのないものではないことがお解りいただけると思います。

ではなぜオールシーズン(≦オールテレーン)タイヤは日本でマイナーな扱いを受けているのかと申しますと、ノーマルタイヤに悪路走破性を加えた出自に起因して、道路整備が行き届いており&四季がハッキリと区分出来て&温暖な地域と寒冷地を一気に往来するような使われ方が殆どない日本では、中途半端なカテゴリーのタイヤとして認識されているためのようです。


もちろん冬タイヤとしてだけ捉えれば年末にスタッドレスタイヤに履き替えるのが本来なのでしょうけれど、ウチは降雪の少ない首都近郊に集合住宅住まいのため、年に2~3日も役割を果たすかどうかのスタッドレスタイヤを購入し保管しておくのは不経済でして、
冬期は荷室にタイヤチェーンを常備しておく前提の上で、多少の積雪ならそのまま対処できるオールシーズンタイヤを履いて過ごす方が経済的だと判断した訳です。

さらに申しますと今回のタイトルにデコレーション用の連番を用いた根拠にもなるのですが、ウチのヴェゼルは、AWDのSUVにも拘らず如何にも乗用車然としたOEMタイヤを履いていたんですね。
slant@before.JPG
AWDのSUVなら本来 相応しいタイヤがあるはずで、それこそがオールテレーンタイヤだと思うのです。
そぅは申しましてもクロカンピックアップなどが履いているマッドテレーン(≦オールテレーン)タイヤまでいくとクーペの雰囲気も加味されたヴェゼルのデザインには如何にもゴツ過ぎますし、ソコまではいかずともノーマルなタイヤよりは溝が深くスタッドレスタイヤよりは寿命の永いオールシーズンタイヤは、恰好のドレスアップパーツだったりもしますw


そして私が目をつけたVector4Seasonsなのですが、最新モデルには敵わないにしても少し前のスタッドレスタイヤ並にはグリップ性能を確保されているとのフレコミで、スノータイヤ規制されていても走行を認められる程度の実性能と、夏でも腰砕けにならないだけの強度を兼ね備えているタイヤであることが判りました。

もちろんスタッドレスタイヤでさえ操作を誤れば大滑りすることは身を以て承知していますので、それに劣るオールシーズンタイヤではさらに慎重な運転が求められることになりますが、それは当然のことですよね。むしろソコまで神経質になるのならタイヤチェーンを履くべきですし、そもそもクルマに乗るなって話ですw
ただウチの場合、パートタイム式とは申せ全輪に駆動力を分散できるクルマに履かせるのですから、低摩擦路でも接地する4輪を有効に回せますし、ヴェゼルのブレーキシステムは(極論すれば→)ドライバーが任意に制御できるエンジンブレーキのような仕様になっていますので、一般的なFF車にスタッドレスタイヤを履かせたよりはマシな挙動を得られそうな気がしないでもありません。

もちろん結論が出るには降雪を待つ必要がありますが、少なくとも不安に怯えながら待つ必要はないと思っています。
さて、話はこれで終わりではありません。

Vector4Seasonsをヴェゼルに履かせることを決めたまでは良かったのですが、実はひとつ問題に直面し、そのために悩んだことがありました。
それは、Vector4Seasonsのラインアップに、ウチのヴェゼルが履いているタイヤとピッタリ同じサイズのものが存在しないことです。
具体的に申しますと、ホイールサイズ17インチのヴェゼルがOEMで履いているダンロップ SP SPORT MAXX 050は215/55R17というサイズでして、その外径はΦ668mmになるのですが、対するVector4Seasonsで同じホイールサイズに納まるタイプは215/60R17か225/55R17の何れかしかありません。
タイヤ幅を考慮すれば215/60R17の方が合いそうな気がするのですが、こちらの外径はΦ691mmとOEMに対して3.4%増しになり、OEMより1cm幅広になる225/55R17も外径はΦ683mmと2.2%増しになる計算です。

タイヤ径を拡大する際に懸念すべきは、車検に適合にするためのスピードメーターの精度(←もちろんトリップメーターの値やそれを被除数に算出される燃費記録にも影響を及ぼしますが、そちらは取敢えず現在の車検制度では重要視されていないようです)と、タイヤハウスに対するクリアランスです。
まずスピードメーターの精度について道交法を調べようと最新の告示を読んでみると、いきなり「スノータイヤは、通常装着するタイヤとはみなさないものとする」と述べられています。
Vector4Seasonsは日本グッドイヤー曰く「(荒路や雪路に対応していることを示す→)「M+S」(マッド&スノー)のマークに加えて、その左側には欧州で冬用タイヤとして認証された証のスノーフレークマークが刻印」されていますので、法規上はスノータイヤと見做され免除されるとか?←そうだったら楽なのですが、でもゴールデンウイーク頃に車検を迎えるくせに、さすがにソレは甘いですねw
でさらに読み進めますと「速度計の指度は自動車の走行時の速度を下回ってはならないものとする」とあります。
つまりメーター表示よりも実速度が速くなるのはご法度と云うことで、メーカーがクルマのスピードメーターに与えた裕度が±0km/hだったとすると、OEMより外径の大きなタイヤをそのまま履いたら即違反と云うことになり&スピードメーターの表示を調整する必要があるということになります。←これは厄介ですが、でもタイヤの空気圧を思えばさすがに±0km/hはあり得ないので、もう少し望みを残しましょう。

続けて記されているスピードメーターの許容値は「0 ≦ <メーター値> - <実速> ≦ <実速> ÷ 10 + 4」と書かれています。
これだけだと解り難いのでもう少し解り易く咀嚼しますと、スピードメーターの上限が180km/hで切られているクルマの場合、実速40km/hに於いて40~48km/hの表示・実速80km/hに於いて80~92km/hの表示・実速120km/hに於いて120~136km/hの表示に納まっている必要があるということです。←割合で申しますと、一番厳しい実速120km/hの試験で0~+13%ということですね。
つまりメーカーがこの上下限13%の許容差のなかでどこを狙ってメーターを設計しているかということになり、仮にセンター値を狙っていたとなると±6.5%の余裕が見込めることになり、上記した3.4%・2.2%の加算は許容できる可能性があると云うことになります。
そうは申しましてもそんな好都合な憶測だけで判断する訳にいかず、だからと申して実際の値をメーカーが教えてくれるとも思えず、本来なら相応の設備を所持した整備工場か試験場で計測してもらうべきなのかも知れませんが、少なくとも私にそんな伝手はありません。

さらに申しますとウチのヴェゼルは無限ブランドスポーツサスペンションに穿き替えているので、標準よりも狭まっているタイヤハウスのクリアランスも考慮する必要があります。これは詳細図と照合するか実際に嵌めて確認するしかなく、やはり素人の私には手に負えません。
或いは16インチのホイールに履き替えれば215/60R16でピッタリのものが在るのですが、実は私、ウチのが履いてる17インチの専用アルミホイールにも惹かれてハイブリッドX・Lパッケージを選んでまして、出来ることならホイールは現在のものを使い続けたいんですよねぇ…;


と云うことで、話は先日のリコール対応の日に戻ります。
この段階で既に私は上述までは調べ上げてありまして、違法改造は勿論のことグレーゾーンでも警告してくれる慎重なディーラー整備長に、ヴェゼルにVector4Seasonsを履かせたいことをそのまま相談してしまったのです。
少なくとも私の知り合いのなかでヴェゼルや車検適合のことを一番よくご存知なのはディーラー整備長で、また仮にヴェゼルのスピードメーターが調整可能だとしてそれを依頼する相手もディーラー整備長ですから、この上ない相手に訊いたことになりますね。
そしたら本当にこの上ない相手でして、隣の営業担当が躊躇するのをものともせず、二つ返事で225/55R17の装着を約束してくれた上に、他所ではたぶんあり得ない見積額で取寄せまで約束してくれたのです。
具体的には古タイヤの処分手数料込みで11万円(込)だったのですが、これは価格.comに掲載されている最安値で購入し専門店に持込んで取り付けてもらった場合と同等以下の計算になります。
改めて申しますがこの日はリコール発表直後に訪問した夜でして、さらに申しますと前に対応を断られたウインカーポジションランプをオートバックスで着けてもらった旨を報告しておりまして、それが効いたのかも知れませんが、とにかくあまりにアッサリ了解されたものでこちらも驚いてしまいました。

で、タイヤ交換前のMyヴェゼルがこちらで
side@before.JPG
Vector4Seasonsに履き替えたMyヴェゼルがこちらです。
side@after.JPG
本音を申しますと後輪がやや小さめに見えてしまうヴェゼルのデザインに対して、僅か1cm+αとは申せタイヤ径が大きくなったことでもぅ少しバランス良くなるかと抱いていた期待は微妙な結末を迎えてしまったのですが、
でも本来力強いイメージを伴うはずのSUV(←しかもAWD!)に、溝が深く刻まれたVector4Seasonsが結構似合っていると思いませんか?
slant@after.JPG
AWDなのにハイブリッドでSUVなのにアーバン(≒都会的な)コンセプトから生まれたヴェゼルと四季を通した万能性を標榜したVector4Seasonsは、欲張り同士でよく似合っていると思うのですがw


そして肝心の性能について、その日ディーラーを出て僅か数百mの間に気付けてしまったほどの差があったのですが、そちらは次回の長距離ドライブの感想と併せて報告させていただくことにします。
ただ云えることは、このVector4Seasons。←冬期運用を度外視してもヴェゼルと相性ピッタリのタイヤだったのではないかと思います。
では、詳しくは次回ということで(^^)ノシ

タグ:クルマ
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