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虚構のような現実のお話#2 [雑記]

PlayStation3やPSPで「週刊トロステーション」をご覧の方は居られますか?
ご存じない方に簡単に説明してしまうと、白黒2匹のネコを中心とした癒し系キャラクターたちが緩い雰囲気のなか時事ネタや新作ゲームをニュース形式(?)で紹介するPlayStation3/PSPソフトです。
本来はそんなに片意地張らず軽い気持ちで見れるものなのですが、今週更新の38号を見た私は、図らずも号泣してしまいました。

話題は以前も触れたJAXA小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)についてのものです。

苦難に満ちた60億kmにも渡る旅を経て目的を果たし、幾重もの光芒と共に消えていった「はやぶさ」…。
少年期に松本零士ブームの洗礼を受けた世代としては、「はやぶさ」は現実に現れた宇宙戦艦ヤマトであり、(私の存命中は無理にしても→)本当の宇宙旅行を実現できるのではなかろうかと夢を巡らせてくれる存在でした。

「週刊トロステーション」ではそんな「はやぶさ」の偉業を、裏話を交えながら解り易く解説してくれたのですが、そのなかで、理論と事実を突き詰める存在である科学博士による、まるで我が子に語りかけるような寄稿が紹介されました。
そして涙で擦れたようなあの写真は、最期に自分の故郷を見せてやろうとした地上管制スタッフの親心に「はやぶさ」が応えて撮られたものであったことが報されました。

本来機械に感情はないはずで、「はやぶさ」が成し遂げてきた数々の奇跡も、本当は地上で管制していたスタッフ各位の知恵と努力の結果だったはずです。
それでも、「壊れちゃったんだから仕方ない」と諦めず「何とか任務を全うさせたい」と頑張ることができたのは、「はやぶさ」に対して特別な思い入れがあったからに他ならないと思います。
鉄腕アトム」のアトム然り「2001: A Space Odyssey」のHAL9000然り「Terminator 2: Judgment Day」のT-800然り、本来はないはずである感情によって苦悩する彼らの姿を刷り込まれて育ってしまうと、「はやぶさ」にも感情があったのではないかなどと馬鹿げた考えが過ぎってしまい、使命を全うし死ぬために還ってきた「はやぶさ」に涙が止まらなくなってしまったのです。

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