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いまさら「モンスターハンター」の紹介#3 [ソフトウエア]

東京ゲームショウと云うエポックがあったため中断してしまいましたが、前回の続きです。

プレイヤーが自主的に道筋を決めるとはどういうことなのか。
ゲームソフトは十中八九、制作者が設定した課題を攻略して次のステージに進む文法に則っています。
パズル・アクション・シューティングなどを例にとればご理解いただき易いかと思いますし、一見すると広大な大陸を自由に冒険できるイメージのロールプレイングゲーム(RPG)でさえこの文法に則っています。
例えば現在居る大陸にA・Bの町とCの王城とDの港が存在するとしましょう。
制作者はA→B→C→Dの順に進ませようとしているのに、Aに居るプレイヤーが勝手にBを跳ばしてCで王に謁見したりDで船を入手することは叶いません。
もしそんなことをしても「王は病に伏せており、Bで特効薬を入手してきて欲しい」とか「この船倉は王の許可なく開けられません」と云われて戻されるのがオチですし、それ自体が製作者の意図通りだったりします。もっと極端な作りのRPGともなると順番通りに進まない限り通過不能な断崖絶壁に阻まれていたり、幾ら話しかけても肝心な話題を語ってもらえなかったりします。

モンスターハンター」も基本的にはこの文法に則っており、ハンターランク(HR)を上げない限り上位のクエストは受注できないことになっているのですが、例えば課題を攻略したあとに自動的に「次のステージ」に進むとは限りませんし、更に申しますと課題を攻略する方法にも幾つものパターンが存在し、その各々をプレイヤーの判断に委ねられているところが特異なのです。

もう少し具体的&簡潔に述べましょう。
「モンスターハンター」世界には、
・大きく分けて二つの武具カテゴリーが存在し、各々得意とする攻撃力・機動力・属性・持続性・操作性に細分化されています。
・武器には重量が設定されており、重い武器ほど攻撃力が高くて頑丈に・軽い武器ほど軽快で手数が多くなっています。
・課題は村長あるいはギルド職員から受注することになるのですが、ランクごとに受注可否はあっても順番は決められていません。修練所を含めどれをどの順に受注するのかは、プレイヤーの判断に委ねられています。
・ギルド職員からの課題受注に際しては、単独で挑むか仲間を募るか選択できます。HRの高いプレイヤーはHRの低いプレイヤーのクエストに同行できますが、HRの低いプレイヤーは上位課題を受注できません。
・仲間と一緒に課題を受注した場合、仲間とともにモンスターに挑むことも・狩猟は仲間に任せて素材集めに徹することも可能です。
・課題の多くはモンスターを狩猟することになるのですが、なかには卵や肉や薬草などを持ち帰るだけの場合もあります。そんな課題でもモンスターは徘徊しており、それを狩るも狩らないもプレイヤーの判断に委ねられます。
・巨大モンスターの狩猟に際しては、ダメージの蓄積を重視するかor各部位を破壊して素材を得るか、討伐して死骸から素材を剥ぎ取るかor捕獲して褒賞素材を豊富にするかを選択できます。

そしてこれは「モンスターハンター」が現代のゲームソフトとして特異とするもうひとつの特徴なのですが、リアリティを演出するための詳細な設定が為されつつも、明確なストーリーが存在しません。
従って、重要な情報を得るために村人の話を聞きまわったり冗長なデモ映像を延々と見せられることはありません。特異な狩場や特別なモンスターにはデモ映像が設定されていますが、跳ばしてしまっても何も問題ありませんし、デモ映像鑑賞が好きならギャラリーで何度でも見返すこともできます。
シリーズを順番にクリアする必要もなければ、長期中断して戻っても、特別な情報を思い出す必要もないままプレイ再開が可能です。例え操作法を忘れたとしても、修練所で幾らでもチュートリアルを受講できます。

さて…やっと「何度もプチ引退しながらいまだにこのシリーズから抜けられずにいます」の理由を説明できる段階に至りましたので、続きは次回に。。。

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